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●第七話 『はじまりの刀 〜五ヶ伝の時代〜』
                      11月17日(土)21:00〜21:55再放送

 第七話のテーマは「はじまりの刀」。日本刀は出現以来、平安時代後期・鎌倉時代初期頃に至るまでは、何処の国内でも同じような製作方法をとっていました。そのため、産地は異なっても、似通った作風でした。それが次第に国や地方によって、作風に特色があらわれ、同時に、地鉄や刃文も技巧的となり、その国独自のものがみられるようになります。

 中でも、山城国(京都府)・大和国(奈良県)・備前国(岡山県)・相模国(神奈川県)・美濃国(岐阜県)の五か国は、平安時代後期から室町時代にかけて、刀剣の生産が盛んになった代表的な地域で、多くの刀工集団が特色ある刀剣を世に送りました。

 これらの地域の作風を国ごとに整理・分類した特徴を、各国名を冠して「山城伝」、「大和伝」などと称し、総称して「五ヶ伝」と呼びます。刀剣の鑑賞や鑑定においては、この五ヶ伝の特徴の知識が、手掛かりとされてきました。

 今回、番組案内人・松平健さんは、その五ヶ伝の一つ「備前伝」、現在の岡山県を訪ね、平安時代から室町時代まで一大産地であった備前国の刀、そして、刀工たちの歴史に迫ります。

 また、現在の岐阜県、「美濃伝」も五ヶ伝のひとつで、鎌倉時代から室町時代にかけて、備前伝と並ぶ刀剣の二大産地として栄え、岐阜県関市を拠点としていた刀工たちは「関鍛冶」と呼ばれ、受け継がれたその技は、現在、「刃物のまち・関」と言われるように、地域の産業へと繋がっています。

 刀の産地それぞれに伝えられてきた技、そして、時代の移り変わりの中で起きた隆盛と衰退、刀は日本の時代を語っています。

[出演]
松平 健
羽佐間 道夫 (ナレーション)
杉原 賢治(備前長船刀剣博物館 学芸員)
安藤 祐介(刀鍛冶/刀銘 広康)
江西 奈央美(関鍛冶伝承館 学芸員)
ディラード ソフィー(瀬戸内市役所 総合政策部 国際交流員)